筋疾患

筋疾患

筋疾患とは

筋疾患は病気の首座が筋肉であり、厳密にいうと神経疾患ではないのですが、脳神経内科で扱うことが多い疾患です。

生まれつき(先天性)のものは発達の遅れなどで発見され、小児科で検査をされますが、成人になってから症状が顕在化したり、発症する筋疾患も存在します。

症状としては体重減少と筋肉のやせ、筋力低下がメインの症状となります。

筋力低下の部位として、頸部(首が下がる)、上肢、下肢、呼吸筋と全身の筋力低下をきたしますが、疾患により障害されやすい部位が異なっています。
疾患により嚥下(飲み込み)の障害や心筋の障害(心不全や不整脈などの症状)をきたすことがあり、注意が必要です。

検査としては全身のCTで筋肉の萎縮の程度を評価し、筋MRIで筋肉に炎症所見がないか調べます。
必要でしたら針筋電図という検査で、筋の活動性を評価します。
血液検査で筋肉を攻撃するような特異的な抗体を調べます。
もっとも重要な検査として筋生検があり、筋組織を顕微鏡で見ることで診断がつくことが多いです。
最近は遺伝子検査を行い、診断を確定することも多くなってきました。

筋力低下、筋委縮などの症状から、鑑別しないといけない疾患としては、まずALSが上がります。

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