「てんかん」とは「けいれん発作=ひきつけ」を繰り返し起こす疾患です。
脳は電気刺激で情報伝達をしているのですが、電気伝達の回路異常によりショートを起こすなどした場合に異常放電が起き、けいれん発作を起こします。
回路異常のある領域によりけいれん発作の症状が違ってきます。
てんかんは以前は子供の病気と考えられていましたが、もちろん成人でも一定の頻度で発症しますし、最近では高齢者のてんかんが急増しており、現在では高齢者てんかんの方が多いとされています。
てんかんの頻度としては1%とされておりましたが、高齢化の影響か、それ以上でないかと言われてきております。決してまれな疾患ではありません。
てんかんと診断された場合、運転免許に制限がかかるため、診断は慎重に行う必要があります。
てんかんと診断するうえで最も重要なのはてんかん発作時の状況です。
- 開眼の有無
- 尿失禁の有無
- 舌の傷の有無
- 発作はどのように始まり、どのように終了したのか
- 四肢の動きはどのようなものであったのか
- 四肢の動きに左右差があったのか
- 発作後の意識朦朧状態の持続時間
- 発作後に暴れたりしなかったか
- 睡眠中に付随運動を起こしたことはなかったか