漢方

漢方

漢方とは

漢方と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?

一般的な薬よりも安全そうで安心と言われる方もいると思いますが、胡散臭いと思われる方もいるのではないでしょうか。
また徐々に効いてくるもので、長期間にわたって飲むようなものと思われていないでしょうか。

自分の考えとしては漢方薬は体質(証といいます)にあっていれば、効果を実感できます。
ただ、一人一人の「証」を把握することは難しく、そもそも気候や体調などでも刻々と変化するので、それを捉えることが難しいです。
「証」さえ合っていれば、漢方薬を飲んだらすみやかに体調に変化が現れ、効果発現まで時間がかかるといったこともありません。
例えば、風邪などの時に飲む、葛根湯や麻黄湯などは内服したら即座に効果が出ます。

漢方薬を処方する際にはこの「証」がどのようなものなのかを判断することがもっとも重要であり、難しいことです。
その「証」を判断するために、症状、病歴、視診、腹診、舌診、脈診などを組み合わることが必要となってくるのです。

「冷え」、「ほてり」、「倦怠感」、「焦燥感」、「あざ」などの症状はなかなか西洋薬では治療はできず、そもそも治療対象でもないのですが、漢方薬では有効性が高い症状です。
体の不調も西洋学的には原因不明とされることが多くても、東洋医学的な考え方では治療できることも多いです。
どんな症状でも不都合と感じていることがありましたら、ご相談いただければと思います。

病院で外来をしていたころ、外来で「なにか困ったことはありませんか?」とは聞いてはいけないと教わっていました。
とゆうのも、医師は診察している疾患に関して困っていることを聞いているつもりなのですが、患者さんとしては、その他の体の不調に関して、答えることが多いからです。
例えば「足のほてり」や「冷え」などのよくある、ちょっと困る症状を訴えられたとしても西洋医学ではどうすることもできません。
その点、漢方では症状を緩和できる可能性があります。

漢方薬の副作用は西洋薬と比べたら微々たるものです。
特に短期間の内服ではほとんど副作用が出ることはありません。
長期間内服していると、むくみや低カリウム血症による筋力低下が出現することもあります。
このような場合は漢方薬を休薬することで速やかに改善します。
その他に間質性肺炎や肝機能障害、腸管脈静脈硬化症などの副作用が出ることがありますが、頻度はあまりありません。

以下では代表的な漢方に関する考え方を紹介します。
下記の他にも様々な体の不調に関して西洋医学では対応できないものも漢方では対応できることは多いと思います。
どんなことでも医師に相談していただければと思います。

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