高齢化社会を反映して、近年増加傾向です。
2025年には65歳以上の5人に1人(約700万人)が認知症となると見込まれています。
総合研究報告書「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」では80歳以上で急速に認知症の有病率が上がり、90歳以上では8割の方が認知症となっています(上図)。
もの忘れを診断する際、「病的なもの忘れ=認知症」なのか、「病的でないもの忘れ=年齢などの生理的なもの」なのかを鑑別することがもっとも重要となります。
認知症なのか、生理的なものかどうかはなかなか判断は難しいと思いますので、諸検査をしていくこととなります。
最近では認知症によるもの忘れだけではなく、周辺症状と言われる、行動や情緒の障害(怒りっぽさ、暴力的な行動、徘徊、妄想など)がより介護に問題となるとされています。高齢になり、問題行動がみられるようになった場合は早めに医師に相談をしていただければと思います。
認知症の70%がアルツハイマー型認知症とされており、もの忘れを訴えたらアルツハイマー型認知症の治療をとりあえず行うなどの対応がされることも多いのが現状です。しかし、薬剤の選択、その後の経過や対応方法などに違いが出てきますので、しっかりと診断することが重要と考えています。
認知症では運転免許に関しても関心が高いと思います。
運転に関しても相談に乗りますので、ご相談いただければと思います。