橈骨神経麻痺(下垂手)

橈骨神経麻痺(下垂手)

橈骨神経麻痺は外傷による骨折でも起こりますが、臨床で重要なのは圧迫されることにより生じる絞扼性障害です。

橈骨神経は圧迫により障害をされやすく、変な姿勢で寝ていると上腕骨により圧迫され、障害をきたすことがあります。
手関節を持ち上げることができず、幽霊のようにだらんと垂れて下垂手となるのが特徴です。

お酒を飲んだ後、椅子で寝て、起きたら手関節が動かすことができないといって救急外来に来られることが多いです。

突然麻痺をきたすと言ったら脳梗塞との鑑別が重要となりますが、
・手関節は動かないのですが、指を曲げることが可能
・人差し指と中指の間付近に軽い神経障害を伴っていること
などの症状で見分けていきます。

神経電動検査を行うと橈骨神経の上方で神経の伝達が悪くなっており、診断することができます。

症状が軽ければ、経過観察で数か月程度で改善していきますが、重いときは後遺症を残すこともあるとされています。

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