抗認知症薬を飲んでいると長生きできる?
アルツハイマー型認知症に使われる、コリンエステラーゼ阻害薬は認知機能低下を遅らせる作用が認められています。
現時点で認知症に使うことが多い薬であり、ドネペジル(アリセプト)、ガランタミン(レミニール)、リバスチグミン(リバスタッチ)の3種類があります。
コリンエステラーゼは神経活動に影響をするのですが、その他にも心血管系にも作用があることから、死亡率に影響があるのではないかと言われていました。
フランスからの報告で、認知症の方にコリンエステラーゼ阻害薬を使用して、死亡率がどうなるかを検討した論文があります。
結論としてはコリンエステラーゼ阻害薬を内服している方は長期的に死亡率を低下させることが明らかになっています。
抗認知症薬は認知症を遅らせるだけでなく、死亡率も低下させるのです。
Effect of Cholinesterase Inhibitors on Mortality in Patients With Dementia: A Systematic Review lf Randomaized and Nonrandomized Trials. Neurology. 2022 Sep 12