新型コロナウィルスに対する新規薬剤「ゾコーバ」に関して!
2022年11月22日についに新しい新型コロナウィルス感染症に対する薬が認可されました。
「ゾコーバ」という薬であり、新型コロナに対しては1日目は2錠、2日目から5日目までは1錠と5日間内服することになります。
新型コロナウイルス感染症による倦怠感・発熱・鼻詰まり・咽頭痛・咳などの症状が治癒するまでの時間が有意に短くなるとされています。
ブラセボではこの5つの症状が改善するまでは192.2時間なのに対し、ゾコーバ内服では167.9時間と1日以上短くなっています。
またゾコーバはウィルスの増殖を抑制する作用を有しているので、重症化するリスクを軽減することが期待されます。
これまでも「ラブゲリオ」と「パキロビッド」という内服薬があったのですが、重症化リスクが有り、医師が必要と判断する人に処方できるという曖昧な薬であり、処方するにも患者さんに薬に関して詳細に説明し、同意書を何枚も得ないといけないと言うように、処方することがなかなかできない薬でした。
使い勝手が悪かったのです。
ゾコーバが使えるようになるのは12月からとのことですが、今後コロナ対応がかなりしやすくなると思います。
注意点としては他の内服薬と同様ですが、妊娠中の方や妊娠の疑いのある方には投与できないこと。
併用禁忌の薬が多いことです。臨床的によく使われる薬としては
ブリリンタ・セララ・リポバス・ハルシオン・ロナセン・ラツーダ、カルブロック・ベルソムラ・レピドラ・イグザレルト、テグレトール・アレビアチン・リファジンなどの薬があるので、注意が必要です。