お知らせ・コラム

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若い人でもなりやすい3つの頭痛とは?

頭痛と言えば、脳出血やクモ膜下出血などの命に関わるような病気が最初に思い浮かぶ方も多いと思いますが、これらは主に高血圧や糖尿病などの生活習慣病を持つ中年〜高齢者に多い病気です。
 
それに対して片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛と呼ばれる頭痛は、若い人でも罹患しやすい頭痛です。
これらの頭痛は総じて一次性頭痛と呼ばれ、クモ膜下出血のように脳の血管が破綻し出血することで引き起こるような頭痛とは異なり、他に頭痛の原因となる疾患がなく、頭痛そのものが問題となる疾患を指します。
 

一次性頭痛について

それぞれの頭痛の特徴についてご説明します。
 

片頭痛

片頭痛とはその名の通り左右片側の頭痛が生じることに由来しますが、実際には4割近くの方が両側の頭痛を訴えます。
一般的に女性に多く、年間の有病率は疑い例も含めると8-9%ほどで頭痛の中でも非常に多い病気だと言えます。
 
片頭痛は通常4-72時間程度持続する頭痛で、拍動性の心拍に同期した頭痛という特徴があります。
感覚過敏になりやすく普段は気にならない匂いや音が不快に感じ、嘔気や嘔吐も併発しやすくなります。
 
片頭痛最大の特徴は、頭痛の前兆症状として、頭痛発症前の約60分以内に「キラキラした光」や「歯車のようなギザギザした光」が見えるという閃輝性暗点という前兆症状が出現する点です。
かの有名な小説家、芥川龍之介も自身が何度も片頭痛を経験していて、遺作の題名「歯車」は閃輝性暗点を表現したものです。
しかし、片頭痛の半数の人は前兆症状はないとされています。
 

群発頭痛

群発頭痛は、1回の頭痛が最大3時間程度と片頭痛と比べて短時間である一方、発症が1日に1-3回も続くように何回も続く、群発した頭痛であることが名前の由来です。
群発頭痛自体は20-30代の若年者に多く、特に男性に多い頭痛とされていますが、1万人に1人程度の発症率であり非常に稀な頭痛です。
 
群発頭痛の特徴は「眼球の奥の激しい頭痛」であり、自律神経の異常に伴い眼球の奥の血管が拡張することで発生する頭痛と考えられています。
 

緊張型頭痛

緊張型頭痛の頭痛は30分から7日間程度持続し、後頭部を中心に締め付けられるような頭痛です。
他の頭痛と比較して、左右両側の発症となることが多いです。
原因としてはストレスや不安、鬱に伴う筋肉の緊張と言われています。
 

まとめ

一次性頭痛はくも膜下出血のような致死性はありませんが、若年者にとって日常生活に大きな支障を与える可能性もある厄介な頭痛です。
本書で記した特徴を参考に、似たような症状を持つ方は是非受診を検討してください。

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