お知らせ・コラム

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転倒とビタミンDの関係とは?

足腰が弱ってくると転倒をしやすくなってしまいます。
この足腰の弱るのとビタミンDが関係していると指摘している文献があります。

ビタミンDは骨のビタミンであり、不足すると骨粗鬆症の原因となります。
また最近では認知機能低下とも関連があるのではないかと言われているものとなります。

結構ビタミンD欠乏の方は多く、欧米では高齢者の40%以上の方がビタミンD欠乏があると言われています。(文献1)
確かに当院の血液検査でも70歳以上だと半分以上の方にビタミンD欠乏を認めますし、若い方でも結構見られています。

ビタミンDを摂取することで骨が強くなることはもちろん、骨盤の筋肉も強くなり、転倒をしにくくなるという文献もあります。
欧米の文献では転倒を22%減少することが出来たとされています。(文献2)

このビタミンDはサプリメントのような通常のビタミンDでもいいですし、骨粗鬆症の治療薬として使われている、活性型ビタミンDでもいいとされます。

ビタミンD欠乏は骨密度の低下をきたしうるものですし、転倒も誘発する可能性があるので、意識して取ることが重要です。

文献1 Holick MF:Vitamin D deficiency. N Engl J Med,357:266-281,2007.
文献2 Bischoff-Ferrari HA,Dawson-Hughes B, Staehelin HB,et al:Fall prevention with supplemental and active forms of vitamin D:a meta-analysis of randomised controlled trials. BMJ,339:b3692, 2009.

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