お知らせ・コラム

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群発頭痛と水痘・帯状疱疹ウィルス

群発頭痛と水痘・帯状疱疹ウィルス

群発頭痛は稀な頭痛ですが、かなり痛みの強い頭痛となります。
群発期と寛解期に分かれていることが特徴で、群発期になると、毎日決まった時間になると強い頭痛が出現します。
1-2ヶ月程度の群発期をすぎると頭痛は消失するのですが、その間は頭痛はトリプタンなどの鎮静薬を連日内服したり、酸素吸入をしてやり過ごすしかありませんでした。
ワソランやプレドニン、降圧剤などで、頭痛を和らげることや群発期を短くすることもおこないますが、頭痛が強く、本人の苦痛が強い疾患となります。

東京女子医科大学の教授である、清水先生が報告されていますが、この群発頭痛とヘルペスウィルス族の水痘・帯状疱疹ウィルスが関わっている可能性もあります。
水痘・帯状疱疹ウィルスは幼少時期に感染し、その後ずっと神経内にとどまっているウィルスであり、体調が弱った時に帯状疱疹を引き起こすウィルスです。

報告によれば、群発頭痛患者の水痘・帯状疱疹ウィルスの抗体は群発頭痛の前後で上昇しており、水痘・帯状疱疹ウィルスの再活性化により群発頭痛が出現している可能性があるとされています。
この報告では群発頭痛発作時にステロイドと同時に抗ヘルペス薬を投与することで群発頭痛の発作が激減したとされており、群発頭痛の発作寛解期に水痘・帯状疱疹ウィルスワクチンを投与したところ、群発頭痛の再発が抑制できたとされています。

群発頭痛は稀な頭痛でありますが、頭痛はかなり強くて、QOLに多大なる影響を与えます。
帯状疱疹との関連がはっきりとすると、更に治療方法の選択肢がふえ、素晴らしいことと思います。

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