どうやって頭部MRIをみていくのか。
頭部MRIの見方に関して簡単に説明をしようと思います。
まず画面の上の方に、眼が見えると思います。
眼と眼の間には鼻腔があります。この写真の人だと、向かって右側のほうがすこし白っぽく、腫れぼったく見えています。
おそらく鼻炎による鼻詰まりがあると思います。
両側に頭蓋からぴろんと飛び出ているのが耳たぶとなります。
頭蓋骨の中にあるのが、脳となります。
この写真では側頭部の一部と小脳が見えています。
脳は基本的に左右対称なので、右と左を見比べておかしいところを探していくことになります。
この写真だと、下の方にある、小脳の向かって右側がやや白くなっていて、おかしいなと思うと思います。
おそらく脳梗塞で、脳の一部(小脳虫部と言います)が損傷を受けたと考えられるのです。
脳の疾患は、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍が大部分を占めるので、左右差を見て、このようなものがないかを考えていくのです。