小児の頭痛診療は難しい?
一般的に子供の頭痛は診断が難しいといわれています。
クリニックに来院される頭痛で、最も多いのは片頭痛です。
片頭痛は3歳頃から起きることがあるとされており、10歳から20歳が好発年齢です。
子供の片頭痛は決して稀なものではないのです。
片頭痛は「嘔気」「音や光に対する過敏症状」「体動による頭痛の増強」「前兆や予兆」などの症状があり、これらがあると片頭痛と診断をします。
しかし、子どもの頭痛はこのような症状がまだ出揃わないこともあり、片頭痛の診断基準を満たさないことが多く見られます。
また、子どもは自分の症状を的確に訴えることができない面もあり、更に診断をむずかしくさせます。
片頭痛の持続時間も子どもは短い事が多いと言われており、少し元気が無いかなと思っていても、しばらくすると元気に走り回るようになるので、親としても頭痛をそれほど気にしていないことが多いです。
子どもが元気がない、暗いところに行こうとするなどがあれば、頭痛の有無を聞いてみてもいいかもしれません。