「可逆性脳血管攣縮症候群」は雷鳴頭痛と呼ばれる「突然雷が鳴り響くような激しい頭痛」が特徴です。シャワーや運動、排便、性交、咳などが引き金となって発症することが多いです。
印象としては若い女性に多いです。
MRAや血管撮影で脳血管を評価すると血管が不整となっており、とぎれとぎれとなっていることが特徴です。突然発症の頭痛で血管が不整なので、脳動脈解離と鑑別が困難となることもも多いです。
脳動脈解離と異なり、数か月後の血管評価にて血管の不整が改善します。改善することを確認するまでは自信をもって診断することは困難です。
頭痛のみの症状のこともありますが、血管が攣縮(急に細くなること)で脳梗塞や脳出血を引き起こすことがあり、麻痺や構音障害が生じることがあります。
脳梗塞を発症したとしても治療方法としては血管の収縮を抑えるCa拮抗薬などの薬を用いることとなり、血をサラサラにする脳梗塞の治療薬とは異なります。