脳静脈血栓症は脳の静脈に血栓(血の塊)が詰まる疾患です。
病態としては「急性」のものと「慢性」のものに大まかにかけることができます。
「急性」のものは突然発症のてんかんや頭痛、意識障害が出現し、頭部画像では脳梗塞や脳出血が認められます。
「慢性」のものは持続する頭痛で発症することが多いですが、通常の頭部CTやMRIでは診断ができず、血管造影や静脈造影などを行わないと診断は困難です。頭痛の項目で記載しました、「新規発症持続性連日性頭痛」との鑑別が問題となることがあります。
リスクとしては妊娠やピルなどのホルモン剤、生まれつきの凝固異常症などがありますが、原因不明なことも多いです。