軽度認知障害とはもの忘れがありますが、認知症ではない状態です。
認知症と診断するためには「日常生活で支障があること」が絶対的な必須条件となります。
軽度認知障害とは本人あるいは周りの方がもの忘れを感じますが、「日常生活で支障がない状態」と定義されています。
年齢による物忘れの方もおられますが、認知症の初期の状態のこともあります。
もの忘れが目につきますが、病的な認知症のエピソードはなく、よくある程度の物忘れがある程度です。
認知症の試験をしてみても、点数的には認知症ほど低下はしていないことが多いです。
統計的には1年で認知症に移行する例が5~15%程度、認知症に移行しないで改善する例が15~40%程度あるとされており、改善する可能性が高いとされています。
しかし一定の割合で認知症となるので、注意深く経過観察し、認知症に移行しないか見ていく必要があります。
検査としては頭部の画像検査で、海馬や脳全体の萎縮がないか、血液検査でもの忘れの原因となるような異常がないかを調べていくことになります。