認知症の診断に当たり、治療可能なものかどうかを診断することが最も重要です。
治療可能なものであれば、治療にてもの忘れは改善します。
これに対し、アルツハイマー型認知症や血管性認知症などの場合、治療を行っても、もの忘れの改善は限定的であり、これ以上悪化させないこと、残存機能を引き出す治療を行うことになります。
治療可能な認知症としては以下のものがあげられます。
- 慢性硬膜下血腫
- 神経梅毒(進行麻痺)
- 正常圧水頭症
- 甲状腺機能低下症(橋本病)
- ビタミン不足(ビタミンB1、ビタミンB12葉酸、ニコチン酸など)
- うつ病
- てんかん
- 肝疾患、腎疾患などの代謝性疾患
- 睡眠時無呼吸症候群
- 睡眠薬、抗不安薬などの薬物過剰
認知症で来院時にはこれらのものがないかどうか判断をしていきます。