熱性けいれん
子供のひきつれで多いのは熱性けいれんと思います。
6ヶ月から5歳ぐらいまでの幼児に見られ、日本では頻度としては8%程度であり、比較的多くみられます。知的障害などの後遺症はきたさないとされており、6歳ごろには消失します。
しかし、一定の割合で成人期に側頭葉てんかんをきたすことがあるとされているので注意が必要となります。
- 38度以上の発熱
- 四肢の動きに左右差がない
- 15分以内に頓挫する、24時間に1度のみ
といった特徴があります。
てんかんとしては下記のように分類されます。
- 特発性全般てんかん(原因がはっきりとしないが、左右差のないけいれん発作をおこす)
欠神発作(急にボーとして意識をなくす)、強直間代発作(四肢をがくがく、ブルブルさせる)など
- 特発性部分てんかん(原因がはっきりとしないが、左右差のあるけいれん発作をおこす。)
良性ローランドてんかんなどで予後はいいことが多い
- 症候性全般てんかん(何らかの疾患が原因となり、左右差のないけいれん発作をおこす)
ウエスト症候群やレノックス・ガストー症候群 など
疾患により予後や治療方針などが異なってきますので、専門の先生に相談いただければと思います。