抗てんかん薬をいつ中止するか。
これは診療するにあたって、いつも悩んでいることとなります。
一般的に小児の場合は、明らかなてんかんの原因がなければ、2年間発作が止まっていれば、抗てんかん薬を減量し、中止を考慮することが一般的と思われます。
しかし、成人の抗てんかん薬に関しては中止するかどうかは判断が難しいです。
というのも、成人のてんかんは薬を中止することで再燃することも認められるからです。
てんかんの既往がある人が発作がない場合、抗てんかん薬で発作を抑えているか、もうてんかんが起きなくなったのかは判断ができません。
薬を中止し、てんかん発作が起きた場合、再度運転が2年間できなくなってしまいます。
そのため、運転免許のため、抗てんかん薬を継続して内服しているということが多いと思います。