更年期障害や月経困難は昔から漢方薬の独壇場のような状況でした。
あまり強いときはホルモン剤(ピル)を使ったり、最近では女性ホルモンの注射薬が出現し、保険適応となったことから、西洋薬でも治療することができるようになっています。
しかし女性ホルモンは凝固因子の異常による血栓症(脳梗塞やロングフライト症候群)などを引き起こすことがあり、いったん副作用が出現した場合は重篤となる可能性もあります。
その点漢方薬では副作用も強いのがなく、「証」に合えば有効性が強いと思います。
- 加味逍遙散(女性の漢方として有名です。ほてりがあり、イライラしやすい人のいろいろな体の不調に使います。)
- 桂枝茯苓丸(女性の漢方として有名です。手足は冷えるのに、顔は火照りやすい人のいろいろな体の不調に使います。)
- 当帰芍薬散(女性の漢方として有名です。冷えとむくみがある人の、いろいろな体の不調に使います。)
- 桃核承気湯(桂枝茯苓丸に似ていますが、便秘が高度の場合に使います。)
- 芎帰膠艾湯(月経などで出血量が多く、貧血気味の時に使います。)
- 四物湯(貧血気味で、皮膚があれやすい人に使います。)
- 通導散(かなり高度の便秘の時に使います。高度の打撲の時にも使います。)