多系統萎縮症

多系統萎縮症

多系統萎縮症はMSA(multiple system atrophy )と言われることが多いです。


  • シャイ・ドレーガー症候群(自律神経失調が強く、失神を繰り返す)
  • オリーブ橋小脳萎縮症(小脳失調が目立ち、ふっらつきが強い)
  • 線条体黒質変性症(パーキンソン症状が強い)

以前は上記の3つの疾患は区別されていましたが、脳を顕微鏡で観察すると、どれも同様の変化がみられると判明し、3つの病気を統合し、多系統萎縮症と命名されました。

多系統と名付けられている通り、神経系のいろいろな系が障害され、多彩な症状を呈します。
具体的には

  • 自律神経系(血圧低下や便秘、排尿障害)
  • 小脳系(ふらつきや四肢の動かしにくさ)
  • 錐体外路系(パーキンソン症状)
  • 錐体路系(四肢脱力、腱反射亢進)

睡眠時の呼吸障害もほかのパーキンソン症候群と比べて出現しやすいとされています。

症状により対応方針なども異なってくるため、専門医に相談をしていただきたいと思います。

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