コロナ感染症の後遺症(long covid)に関して
現在のコロナウィルス感染症はそれほど重篤化しやすいものではありません。
高熱と、咽頭痛、咳などの症状が出ますが、2-4日ほどで解熱して、咽頭痛などの症状も改善してくることが多いです。
ときに解熱しても咽頭痛や咳がなかなか改善しない人もいます。
解熱後、1-2ヶ月立ってから喉の痛みや咳、リンパ節腫脹、倦怠感、注意散漫などの症状が出る人もいます。
そのようなコロナの後遺症とゆうべき症状は「long COVID」といいます。
現在のコロナ株では「long COVID」の頻度はそれほど多くはない(1-2%ほど)のですが、コロナ感染症の爆発的な広がりがあり、
「long COVID」で悩む方が増えてくると予想されています。
どの症状もなかなか治療に抵抗することが多いのですが、様々な薬や漢方薬を組み合わせて治療を行うと、少しずつ改善してくる印象があります。
悩ましいのは「注意散漫」とか「もやもやする」と言った、なんとも言えない症状であり、これらは「脳の霧」と呼ばれています。
「long COVID」でよく出てくる症状であり、最近注目されています。
原因はまだまだわかっていないことが多いですが、一つとして、「亜鉛欠乏」があるとされ、「亜鉛製剤」を飲むと改善する人が確かにいます。
コロナ感染症の後に頭がもやもやする、集中できないといった症状がある場合は医師と相談して、亜鉛の検査をしてみてもいいと思います。