薬の供給不足に関して
薬の供給不足に関して、昨今ではテレビなどでも取り上げられることが多くなっています。
実際に診療していても、今まで当たり前のように処方できていたものが、できなくなってきています。
少し前までは漢方薬でも供給不足がありました。
今ではほとんどの漢方の供給が再開し、こちらは大丈夫となり、一安心です。
しかし、抗生剤では、ジェニナック、ラスビックなどのキノロン系はもうありません。
これらは使い頻度が少ない薬なので、まだ大丈夫ですが、オーグメンチンがないのが痛手です。
感染症の中ではサワシリンとオーグメンチンを一緒に処方することが多いのですが、これからはサワシリンしか処方することができません。
またサワシリンの粉薬もなくなってしまったので、小児の感染症治療にはかなりの痛手となっております。
最近の一番の悩みは「トリプタノール」となります。
昔ながらの薬であり、使っている人自体は少ないのですが、なかなか代替となる薬が少ないので、困ります。
こちらは供給の目処はしばらく立たないので、使っている人は他の薬に変えていく必要があると思っています。