一過性脳虚血発作(TIA)

一過性脳虚血発作(TIA)

一過性脳虚血発作は医学的にはTIAと呼ばれます。

血液には出血の時に固まらせる「凝固機能」と血管内では流れるような「溶解機能」が備わっています。「凝固機能」が活性化すると、血栓(かさぶたのような血の塊)が出現し、脳血管に詰まると脳梗塞が生じます。しかしその際に詰まった血栓を溶かそうと「溶解機能」が活性化すると、血栓が解け、血流が再開することがあります。
そうすると一時的に麻痺や構音障害などの脳梗塞の症状が出るのですが、自然に軽快するのです。

症状が消失したからと言っても安心するわけにはいきません。
脳梗塞は再発しやすい疾患であり、一時的に詰まると、再度詰まってしまう可能性が高くなります。
特に症状が出てから1週間の間が、脳梗塞になるリスクが高いとされており、速やかに入院し、検査で「心原性脳塞栓症」「アテローム性脳梗塞」「ラクナ梗塞」などの病態を把握し、それぞれに合った治療を行っていきます。

一過性の麻痺や構音障害、半身のしびれなどは放置していい症状ではなく、医師に相談をお願いします。

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