脳血管性認知症とは脳梗塞、脳出血などが原因となる認知症です。
日本では従来アルツハイマー型認知症よりも頻度が多いとされていましたが、生活の変化や高血圧の治療の進化により、近年ではアルツハイマー型認知症よりも頻度は減っています。
脳血管障害の場所として、記憶にかかわる海馬の障害で起こることはもちろん、高次脳機能をつかさどる脳の表面(皮質)の障害、情報伝達のための白質(脳の深部)の障害でももの忘れが出現します。
MRIなどの検査で判明した部位によりそれぞれの症状が出現しますので、症状と脳の領域をマッチさせながら診断を行うことが重要です。
治療としては血をサラサラにする薬を使ったり、生活習慣病の補正を行い、症状の悪化を防ぐことが重要です。
欧米ではアルツハイマー型認知症に使うレミニールを使うこともあるようですが、日本では保険適応はまだありません。