慢性炎症性脱髄性多発性神経炎(CIDP)は慢性の炎症性の神経障害です。
それに対し、2ヵ月以上の期間持続して症状が出続けた場合、慢性脱髄性多発神経炎と呼びます。
長期にわたり、徐々に筋力低下が進行します。
症状としては筋力低下、感覚障害、腱反射低下であり、神経伝導検査では神経の伝わる速度が低下しています。
治療としてはステロイド、免疫グロブリン、血漿交換がどれも同程度の効果を持っているといわれておりますが、副作用の面からはまずは免疫グロブリンを選択されることが多い印象です。
免疫グロブリン製剤は今まで、入院して行っておりましたが、外来でもできるようになり、最近は自宅で自己注射することができるものもあり、個々人により治療方針を考えていくこととなります。