ベル麻痺(突発性顔面神経麻痺)

ベル麻痺(突発性顔面神経麻痺)

ベル麻痺とは突然発症の顔面神経麻痺のことです。

片側に出ることが多く、脳梗塞との鑑別がもっとも重要となります。
脳梗塞では額にしわを寄せることができるのですが、ベル麻痺では額のしわがなくなり、寄せることができなくなることから区別することができます。
慣れた医師がみると速やかに診断することはできると思います。

ただ、耳に水泡を伴うこともあり、その場合はラムゼイハント症候群と呼ばれるようになります。

ラムゼイハント症候群の原因としては帯状疱疹同様に、ヘルペスウイルス(水痘帯状疱疹ウィルス)の再燃による神経障害とされています。
ヘルペスウィルスは幼少時期に水疱瘡としてかかり、その後ずっと神経の中で休眠しています。
何らかの原因でヘルペスウイルスが活性化すると帯状疱疹やラムゼイハント症候群をきたすことになります。

対して、ベル麻痺では単純ヘルペスウィルスの再活性化によるものと言われています。

どちらも同じヘルペスウィルスによる再活性化であり、治療としては抗ウィルス薬を使うこととなります。

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