葉酸と認知症の関係とは?
葉酸はほうれん草から抽出されたビタミンであり、ほうれん草を筆頭に野菜やきのこ、穀物、魚介類、豆、乳製品、肉類など様々な食品に含まれています。
葉酸は生命に必須のDNA合成に関わっており、欠乏すると貧血も起こします。
葉酸欠乏症だと「ホモシステイン」と呼ばれる、血液をどろどろにする物質を分解することができなくなり、脳梗塞や心筋梗塞などを起こしやすくなると言われています。
また胎児に置いては神経系の発生に必須のビタミンであり、特に妊婦さんはサプリメントでの摂取が推奨されています。
そのような生命に必須のビタミンですが、認知機能との関連性が指摘されています。
葉酸欠乏症では「ホモシステイン」が上昇し、無症候性脳梗塞を発症させることで認知機能も徐々に低下していきます。
福井大学の研究では葉酸を接種すると認知機能検査の点数が改善するようです。
またアイルランドの研究ではビタミンB12の低下を認めない集団では血中葉酸値が高いほど、認知機能がよかったとされています。
認知症の症状がある方は葉酸の血液検査が必要であり、低下している場合は補充する必要があるのです。
Nutrients; 14 October 2020
Cambridge Unibversity Press; 24 April 2020