アルツハイマー型認知症の新薬 「ドナネバブ」
リリー社の「ドナネマブ」と呼ばれるAlzheimer型認知症の新薬の臨床試験の結果が出ています。
こちらもエーザイ社が出している、アデュカヌマブ、レカネマブと同様にAlzheimer型認知症の脳の中に蓄積している、アミロイドβを除去する薬となっています。
臨床試験の結果としては
・ドナネマブには、一部の患者に有用であった。
・治験開始時にアルツハイマー病の初期段階の患者の方が、より大きな効果が出た。
・ドナネマブを投与された患者は、議論する、電話に出る、趣味を楽しむといった日常の行動をより長く維持できた。
・ドナネマブには大きな副作用があり、リスクとベネフィットを考える必要がある。
・ドナネマブを投与した患者の半数は、脳内に蓄積したアミロイドβが十分に除去されたため、1年後に治療を中断することができた。
と報告されています。
副作用がどの程度なのかが気になるところとなりますが、治療の選択肢が増えることはいいことと思います。
日本ではまだレカネマブ自体も適応を取っていないですが、今後、認知症治療方針がガラリと変わる可能性があるかと思います。