線維筋痛症の症状をどのように治療していくか?
線維筋痛症という疾患をご存知でしょうか。
原因不明の疾患ですが、突然全身が痛くて、だるくて、動けなくなる疾患です。
その他にも便秘や目のまぶしさ、息切れなど様々な症状を引き起こします。
原因も不明であり、治療方法も不確かなことが多い疾患ですが、神経障害性疼痛に使われる「リリカ」が第一選択の薬です。
その他、抗うつ薬の「サインバルタ」「トリプタノール」などの薬もよく使われますし、
鎮静薬として「トラムセット」「ノイロトロピン」なども使われます。
このような薬を使いますが、なかなか痛みが取れず、日常生活もままならない人が多い印象です。
そのような場合、漢方薬を使って、少しでも症状を改善しようとしてきました。
特に線維筋痛症の方は便秘が多い印象があり、便秘に使う漢方を使ったら多少は良くなっている印象があります。
最近、線維筋痛症に効果があるという、漢方が報告されています。
「十味剉散:じゅうみざさん」と呼ばれる薬になりますが、痛みによく使われていた漢方だそうです。
ツムラなどの製剤ではないので、処方できる漢方を組み合わせて処方するようです。
線維筋痛症は難治の疾患であり、治療も難しいものですが、症状が気になる方は相談をしていただきたいです。