日本人医師の小坂憲司先生により発見された疾患です。
もの忘れのほか、パーキンソン症状、幻視などの特徴的な症状が出現します。
また急にスイッチが切り替わったかのように、さっきまで意識がはっきりしていた人が、急におかしなことを言いだすことがあり、症状の変動が激しいことも特徴です。
詳しく話を伺うと、便秘、嗅覚低下、夜間の寝言が多いなどの症状が見つかることも多いです。
周辺症状とは認知機能低下以外の認知症の症状であり、易怒性やうつ、興奮など介護に負担がかかるものです。
認知症に慣れた医師なら速やかに診断できますが、見逃されていることも多い印象があります。
周辺症状(BPSD)、パーキンソン症状により転倒しやすいなどで、介護者への負担がかかることがあり、生活環境の整備や適切な薬物治療が必要となります。
抗認知症薬としてアルツハイマー型認知症でも使っているドネペジル(アリセプト)が日本では保険適応があります。欧米ではリバスチグミン(リバスタッチ)を第一選択に使用します。
ただアリセプトは易怒性の副作用がリバスタッチやレミニールに比べて出現しやすい印象があり、注意が必要です。