糖尿病性末梢神経障害

糖尿病性末梢神経障害

高血糖は神経毒性があるとされており、糖尿病の方は末梢神経障害をきたしやすいとされています。

特に障害されやすいのが両下肢であり、感覚鈍麻や異常感覚が出現します。

感覚鈍麻では痛みなどがわからないため、けがをしても気付かず、創傷がどんどん悪くなることもあります。
異常感覚では薄絹をかけているような異常な感覚がするといわれたり、ぴりぴり、チクチクとするような痛みがあるといわれたりします。
人によってはかなり痛みが強くなることがあり、「リリカ」や「タリージェ」といった薬で痛みのコントロールを図っていきます。

また無症状の方も多いですが、手根管症候群も高確率で出現しているといわれています。

時に目の神経に末梢神経障害をきたすことがあり、急に二重に物が見え、斜視が出現することもあります。
診断はなかなか難しく、糖尿病以外に原因となる疾患がないことを調べて、除外診断を行います。
糖尿病性末梢神経障害による斜視の場合は数か月で自然に軽快することが多いです。

治療としては通常のNSAIDと呼ばれる鎮痛薬や、「リリカ」や「タリージェ」といった神経の鎮痛薬を用いたり、アルドース還元酵素阻害薬と呼ばれている「エパレルスタット」を使うこともあります。
漢方薬では末梢神経障害に対し「牛車腎気丸」を使うことが多い印象です。

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